タイヤは車体の重さ・乗り手の体重を支えている、バイクの足となる部分ですので、しっかりと運転する前に確認することが大切です。まず、目でタイヤの溝に小石やゴミなどが挟まっていないか、傷がないか、溝がなくなるくらいすり減っていないかを確認します。溝に挟まっている場合は、パンク原因となるのですぐに取り除きましょう。

次にタイヤの接地面を見てタイヤの空気圧が適正であるかを確認します。
接地面が多ければ空気圧が少なくなっている可能性があります。目視で心配でしたら、空気圧を正確に測ることができるエアゲージを使うと良いでしょう。

ブレーキはバイクを安全に停止させる大切な役割を持っているので、効き具合や異常がないかを確認することは安全な走行をすることに繋がります。まず、ブレーキレバーを手に抵抗を感じるまで引き、ブレーキレバーの先端部の遊びの量が約5～20mmの規定の範囲にあるかを確認します。

抵抗が少ない、規定の範囲にない場合は、エアが混入している恐れがあります。次に、効き具合を調べるために乾燥した路面を走らせ、前輪・後輪別々にブレーキをかけます。この時周りの車や物に注意して、ゆっくりとしたスピードで行なってください。

最後に、ブレーキペダルもブレーキレバー同様に抵抗を感じるまで押し、ペダルの先端部分の遊びの範囲が規定の範囲内にあるか確認します。踏み具合がおかしい、規定の範囲より狭い場合は、レバーと同じくエアが混入している恐れがあります。

バッテリー・エンジンオイル・冷却水は、バイクの心臓でもあるエンジンが正常に作動するために必要不可欠なものですので、しっかりと定期的に確認しましょう。
バッテリー液は、各層の液量が上限であるアッパーレベルと下限であるロワレベルとの間にあるかを、目でみて確認します。しかし、完全密閉式であるMFバッテリーと呼ばれるバッテリーは点検する必要はありません。

エンジンオイルは、4サイクル車の場合、水平な路面の上で数分間エンジンをつけたままの状態にした後、バイクを垂直にしてエンジンを止め、点検窓からアッパーレベルとロワレベルの間にあるかを確認します。
2サイクル車の場合は、水平な場所でオイルタンクにオートルーブオイルが充分な量が入っているかを確認してください。冷却水もエンジンオイルと同様に水平な場所でバイクを垂直にして、タンク内に冷却水が規定の量にあるか確認します。タンクのないバイクの場合は、ラジエーターキャップを取り外して、冷却水が口元まであるか確認しましょう。

しかし、エンジン停止直後の場合は冷却水が高温になっているので、ラジエーターキャップに触らないように注意しましょう。